国内有数の温泉街、静岡県熱海市が訪日外国人(インバウンド)に頼らない異例の復活をとげている。2024年の年間宿泊客数は、19年以来5年ぶりに300万人を超えた。3年連続の増加で急速に観光客が増えている。

 23年以降はインバウンドによってにぎわいを取り戻した観光地が多い。一部ではオーバーツーリズムが問題になるほど外国人であふれる地域も出てきたが、熱海市ではむしろ外国人は珍しい存在だ。

 4月上旬のとある平日、熱海市を訪れてみると、商店街には午前中から食べ歩きなどを楽しむ多くの観光客があふれていた。しかし、インバウンドの姿はほとんど見られない。地元のタクシー運転手の男性は「連休などには特に多くの観光客がくるようになったが、インバウンドを見かけることはほとんどない」と話す。それもそのはず、熱海市の23年のインバウンド宿泊者数は約9万人と、全体のわずか3.2%にとどまる。

「インバウンドは大浴場に慣れていない」

この記事は会員登録(無料)で続きをご覧いただけます
残り1821文字 / 全文2238文字

【春割】5/18(月)締切迫る!

  • 月額プランなら最大2カ月無料体験
  • 年額プランなら今だけ10,700円お得
  • 有料会員ならすべての記事が読み放題