「おうち英語」で8歳少女が英検準1級 一番頼りになったのは
愛知県在住の主婦、海原友希さん(仮名、49歳)は、「なるべくお金をかけない」をモットーに家で娘の里香さん(仮名、8歳)の英語学習を続けている。
活用したのは、YouTubeと生成AI(人工知能)。幼いころから英語に触れてきた里香さんは、小学2年生で英検準1級に合格した。
大切にしたのは「習慣化」だ。「英語は筋トレと同じだと思った」という海原さんに、サポートのコツを聞いた。
きっかけは、米国暮らしで感じたもどかしさ
海原さんは、夫の海外赴任に同行し、米国で約5年間暮らした経験がある。
公立の2年制大学であるコミュニティーカレッジに入学するなど、自分なりに英語を学び、努力した。だが、やはり友人と深い話をしようと思うと、言葉の壁を感じた。
「本当に伝えたい言葉が伝えられない。もどかしい日々でした」
米国で出産し、里香さんが1歳になる頃まで現地で暮らした。
「娘には、言葉の壁をとっぱらって、自分の伝えたいことを英語で話せる環境を与えられたら」。そう思うようになった。
英語アニメを毎日視聴 感じた不安
夫の海外赴任が終わって帰国し、娘が2歳になる頃、家庭で英語環境を作る「おうち英語」を始めた。
最初は、インターネットで「English song for kids」などと検索して、YouTubeで英語の歌やアニメを流した。
公園や児童館から帰宅し、家でゆっくりする際や食事の準備中など、決まった時間に英語に触れる習慣を作った。1日に英語に触れる時間は、約1時間だ。
そのうち、お気に入りの動画ができた。米国のアニメのYouTubeチャンネル「Daniel Tiger’s Neighbourhood」は、心温まる内容で、簡単な英語のやりとりは、娘にも理解しやすかったようだ。英国の人気アニメ「Peppa Pig」も好きだった。
一方で、娘は本当にアニメの英語を理解しているのだろうか。このやり方で、いつか英語が話せるようになるのだろうか。不安になったこともあった。
「点と点がつながった」きっかけは
おうち英語を始めて半年たったころ、里香さんはアニメのフレーズをまねして「Hello」「Apple」など簡単な英単語を口にするようになった。
4歳になり幼稚園に通い始めると、簡単な英語の絵本を移動中に一緒に読むようにした。耳が育っていたからだろうか、自然と英語も読めるようだった。これを機に、英語の本を読むことも習慣になった。
「娘にとって、これまで聞いていた単語の音と文字が一致するのは、点と点がつながる感覚だったようです。とても楽しそうに読んでいました」
家の中では、家電やおもちゃに英語名を書いた粘着メモを貼って、里香さんの語彙(ごい)の幅が広がるようサポートした。
海外ユーチューバーの動画がお気に入り
成長に合わせて、見る動画はアニメから、海外の小学生ユーチューバーが作成した動画などに移り変わり、パーティーや買い物など同世代の日常会話に触れるようになった。
「英語を勉強というより、生活の一部として習慣化したのがよかったように思います。音と映像が一緒になった動画を毎日流すことで、頭の中に英語の回路を作ることができたのではないか、と感じています」
それでも、毎日続けるのは難しい。だから、…
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