Watch & Jewelry

ルイ・ヴィトンの時計 シンプル「3針」が輝く匠の技

ゼンマイ女子

Vol.21

2024.9.9

右(c)Baron & Baron

パリ五輪の開会式で、改めてフランスを代表するメゾンのエレガンスと存在感を示した「ルイ・ヴィトン」。この大会のために特別に製作したメダル・トランクや、170年にわたり培ってきたサヴォアフェール、すなわち匠(たくみ)の技にスポットを当てた演出に大きな注目が集まりました。その一流の美学はウオッチメイキングにも息づき、華麗な進化を遂げ続けています。




「エスカル」コレクション誕生から10年 新作が登場

それを象徴するのが、誕生から10年目となる2024年にコレクション初の「3針時計」として発表された「エスカル」の新作です!

(c)Baron & Baron

2024年の新作「エスカル オトマティック ローズゴールド グレー」

「3針時計」というのは、時針、分針、秒針という、時刻を表示するために必要な最小限の要素だけで作られたシンプルな時計のこと。ルイ・ヴィトンや時計が好きな女性なら、もしかしたら新作のエスカルを見て、その静謐(せいひつ)なたたずまいに驚かれたかもしれませんね。私自身、初めて手に取った時には非常に驚きました。と、同時に、ようやくまだ見ぬ憧れの人に巡り合えたようなときめきを覚えました。

「こういう時計を待っていたのよ!」

「クワイエットラグジュアリー」を体現する新たな名品の誕生

なぜなら、エスカルはこれまで、大胆な発想を超絶技巧によって実現した複雑機構搭載のコンプリケーションウオッチを展開してきたコレクションだったから。それらはルイ・ヴィトンの時計製造の技術力と豊かな創造性を雄弁に語る傑作でしたが、言い換えればもう「芸術品」の域。一般的な女性が着けるにはあまりにも非現実的でした。

それだけに今回のラグジュアリーでありながらも日常に寄り添うシンプルなエスカルの登場は、ルイ・ヴィトンの時計作りの歴史の中でもエポックメイキングな出来事になるに違いありません。