伊豆半島の西側、駿河湾に面する静岡・西伊豆は、日本でも有数の夕日が美しいエリア。今回は西伊豆最大の温泉地である土肥(とい)にフォーカス。心癒やされる夕景、温暖な土地のパワーを感じる食、豊富な湯量を誇る温泉でリフレッシュしに出かけたい。
全国で土肥地区しか栽培されていない幻の白ビワも

土肥温泉の「旅人岬」
西伊豆エリアは夕日が美しく見える場所として知られる。遠浅のビーチや奇岩の多い海岸線から西の水平線に沈んでいく夕日を眺めながら、自然の雄大さを実感するひとときを過ごせるのが魅力だ。
今回紹介する土肥温泉は、1611年に土肥金山の採掘中に湯が湧出したことが起源といわれる、西伊豆最古かつ最大の温泉地。昔も今も湯量が豊富で、駿河湾の夕日を眺めながら源泉かけ流しのお湯を楽しめる。

探検気分を味わえる「龕附天正金鉱」
見どころは、駿河湾越しに御前崎から富士山まで望める展望台のある「恋人岬」や南アルプスの山々も望める「旅人岬」、坑内巡りや砂金採り体験ができる「土肥金山」など。また、隠れたパワースポットといわれているのが「龕附天正金鉱(がんつきてんしょうきんこう)」。1577年、北条氏政の時代に採掘が始まった金鉱で、坑内には当時のままの手掘り技術が残っている。

希少な白ビワ(画像提供:ロクワット西伊豆)
土肥温泉の名物は土肥港で水揚げされるキンメダイやアワビといった海の幸、原木シイタケなどいくつかあるが、特に注目したいのは土肥地区でしか栽培されていない珍しい「白ビワ」。一般的なビワに比べて果肉が白っぽく、ジューシーで甘いのが特徴だ。収穫時期が5月下旬から6月上旬と短く、柔らかくて傷つきやすいことから、市場にはなかなか出回らない。
そのため、この幻のビワを求めて収穫時期に遠方からわざわざ土肥まで訪れるファンもいるそう。この時期にあわせて出かけてみるのもいいだろう。「テラッセオレンジトイ」(詳細は次ページ)などで購入できる。
「青の洞窟」で知られる堂ヶ島に好アクセス

遠浅の「クリスタルビーチ」(画像提供:夕陽のまち西伊豆町ふるさとフォトコンテスト)
滞在中は車やバスで周辺のエリアに足を延ばすのもおすすめ。例えば、隣の西伊豆町は2005年に「夕陽日本一」を宣言した夕日の名所。特に、「大田子(おおたご)海岸」と「堂ヶ島海岸」は「日本の夕陽百選」にも選ばれている。夏場は海水浴やキャンプを楽しめる遠浅で波が穏やかな「クリスタルビーチ」も人気がある。

与謝野鉄幹・晶子夫妻の短歌にも詠まれている「堂ヶ島天窓洞」(画像提供:夕陽のまち西伊豆町ふるさとフォトコンテスト)
堂ヶ島海岸には、長い年月をかけて波が削り出した断崖絶壁をはじめ、景勝地が多数。凝灰岩が波の浸食で削られてできた海食洞窟「天窓洞(てんそうどう)」は、名の通り、天井が窓のように開いているのが特徴。天窓から太陽の光が差し、海面が青く光ることから、日本版「青の洞窟」と称されることもある。
これからの季節は干潮時に陸地と島との間に現れる海の道「トンボロ」を歩いたり、仁科川で自然に囲まれながら渓流釣りに夢中になったり、駿河湾でカヤックやSUPを体験したりと、ぜひアクティブに楽しみたい。
次ページからは、土肥温泉でぜひ立ち寄りたい日本初の防災×観光の複合施設と個性あふれるステイ先2軒を紹介しよう。


















































