いま古着市場かいわいでは、アウトドアブランド「Patagonia(パタゴニア)」の古着の価値が高騰している。中でも特に人気が高いのが「シンチラスナップTシャツ」というプルオーバーのフリースジャケットで、きれいな配色のモノは品薄状態である。原因は杉咲花ちゃんだ。
いやいや、といっても別に女優の杉咲花さんのせいではありません。原因は、彼女が主演しているTVドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」である。このドラマの初回で、主人公を演じている杉咲花さんが古着のパタゴニアのシンチラスナップTをお洒落(しゃれ)に着こなしていて、それがThreadsなどSNSで若い子たちの話題となり、イッキに人気に火が付いたのだ。
「冬のなんかさ、春のなんかね」は、2026年1月スタートの冬ドラでも話題になっている、全編に何とも言えないエモさが漂う恋愛ドラマだ。監督・脚本は、映画「愛がなんだ」(2019年)や、ネットフリックス配信ドラマ「ちひろさん」(2023年)、TVドラマ「からかい上手の高木さん」(TBS系、2024年)など、今どきの若者のリアルな恋愛描写がうまい、映画監督の今泉力哉氏。このドラマもタイトルからして、今どきの若者のしゃべり言葉っぽくてエモい。SNSかいわいでは「冬のさ春のね」と呼ばれている。
古着屋でアルバイト、自由な主人公を好演

高校時代の元カレの柴咲秀(演:倉悠貴)と再会し、夜の運河沿いを歩く杉咲花さん演じる文奈
杉咲花さん演じる土田文菜(つちだあやな)は、2冊の小説を出版して3冊目を迷いながらも執筆している小説家で、普段は古着屋でアルバイトをしながら生活している。恋人も親友もいてリア充しているけれども、過去の様々な恋愛体験が大きく影響していて、なぜかちゃんと人を好きになることを避けてしまっている。そんなどっちつかずで白黒つけられない自由すぎる主人公の文菜をめぐる普段着のラブストーリーである。
コインランドリーで出会った恋人がいながらも別の男とホテルに行っちゃったり、大学時代にピュアで優しすぎるチェリーボーイの元カレとデート中にコンビニでコンドームの話になったり。毎回、文菜を演じている杉咲花さんのエモすぎる演技が話題になり、ドラマオンエア後にSNSのタイムラインですぐさま「冬のさ春のね」がトレンドワードに上がる。
文菜の彼氏で美容師の佐伯ゆきおを演じる成田凌氏、文菜に片思いする美容師の早瀬小太郎を演じる岡山天音氏、文菜が小説家になるきっかけを作った人気小説家で元カレの小林二胡を演じる栁俊太郎氏、文菜の大学時代の元カレ佃武を演じる細田佳央太氏、文菜の親友のエンちゃんを演じる野内まるさん。キャストも今をときめく若手俳優たちをずらりと揃(そろ)えている。




















































