前回は「ノーチラス」の新作、ハイジュエリーモデルを中心にお届けしましたが(パテック フィリップ 女性待望の新作「ノーチラス」)、今回のテーマはズバリ! 「そろそろ本気でパテック フィリップ」。
ブランド初の女性用モデル「Twenty〜4」
仕事柄か、時計人生(笑)をすごろくになぞらえて、「上がりは何にするか?」なんて話をすることがたまにあるのですが、私は躊躇(ちゅうちょ)なく「パテック フィリップの時計」と答えています。そしてそのたびに、「なんであの時買っておかなかったのだろう」と後悔してのたうち回っているモデルがあります。私が時計のお仕事を本格的にスタートした1999年、ブランド初の「女性のためのモデル」として電撃デビューを果たした「Twenty〜4」です。

オンもオフも、昼も夜も、どんなシーンやコーディネートにもマッチする「Twenty〜4」
1日24時間、その女性の手首に寄り添い、人生を共に歩んでいくという意味がその名前に込められている「Twenty〜4」。初めて取材で訪れた、当時世界最大の時計フェアだった「バーゼルワールド」で手にし、初バーゼルの記念と時計の仕事頑張っていこう的な気持ちをこのタイムピースに託すことに決めました。もちろん高価ではあったけれど、頑張れば清水の舞台ジャンプできる価格でしたし、まさに一生物。若いうちに入手した方が「モトが取れる」と考えたのです(笑)。しかし、文字盤の色をなかなか決められず、「そのうち決めよう」と決断を先延ばしにした自分を、今は思い切り蹴り飛ばしたい! あっという間に流れていった歳月の中、どんどん入手困難度が高まり現在に至ってしまったというわけです。

2018年には、機械式自動巻きムーブメントを搭載したラウンドケースの「Twenty〜4 オートマチック」が誕生
お金を持ってブティックに行って、「これください」。そういう買い方がまずできなくなってしまったパテック フィリップ。そう、エルメスのバーキンと一緒ですね。なぜこんなにも入手困難かというと、シンプルに「需要が供給をはるかに上回っているから」。
じゃあどうしたら買えるのか? どんな人が入手できるのか? この連載でも以前、同様の状況のロレックスやオーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」でこの問題を突き詰めましたが、結局「縁」のひと文字にたどり着きました。
パテック フィリップの時計しかり、エルメスのバーキンしかり、正規のブティックで入手できた人は、担当者が「このお客さまにこれをお届けしたい」と思う人。ブランドに選ばれた人なのです(あくまでも岡村調べ)。




















































