Watch & Jewelry

アーカー「シャンデリア」、繊細に連なるダイヤの輝き

ジュエリー名品図鑑

Vol.17

2026.4.13

人生に寄り添うパートナーとして愛用でき、時代を超えて輝き続ける「ジュエリーの名品」を紹介する本連載。今回は、日本発のファインジュエリーブランド、アーカー(AHKAH)の「シャンデリア」コレクションに迫る。シャンデリアの光に着想を得たこのジュエリーは、繊細に連なるダイヤモンドがしなやかに揺れ、動くたびにドラマチックな輝きを放つ。まとう人の個性を映し、その存在感をさりげなく高めるモダンなデザインは、日常にもドレスアップの夜にも、凛(りん)としたきらめきを添える。同コレクションの魅力を解き明かしつつ、今、手にしたい注目アイテムを紹介しよう。




パリで出合った光の記憶 クリエーションの原点に

シャンデリア フロー ピアス※シングル販売(プラチナ×ダイヤモンド)各28万7100円/アーカー

「シャンデリア」コレクションが誕生したのは2022年。着想源となったのは、アーカーのクリエイティブディレクター、ケイティ・ヒリヤーがパリのホテルで偶然目にした、年代物のシャンデリアだった。

いくつものクリスタルが複雑に絡み合い、光を捉えては輝きを増幅させていく——。その一瞬の美しさに心を奪われたヒリヤーが、「この輝きをダイヤモンドで表現できないか」と思い描いたことがクリエーションの始まりだ。

英国出身のクリエイティブディレクター、新章開く

2020年にアーカーのクリエイティブディレクターに就任したケイティ・ヒリヤー

英国出身のヒリヤーは、複数のラグジュアリーブランドでデザイナー、クリエイティブディレクターとして経験を重ね、2020年にアーカーに加わった。1997年創業のアーカーは2018年にTASAKIグループの傘下に入った。新体制へと舵(かじ)を切っていた同ブランドにとって、ヒリヤーの就任は大きな転換点となった。

「身に着ける人に心地よさと自由な感性をもたらし、心を解き放つようなジュエリーを生み出したい」という彼女の哲学のもと、「シャンデリア」は「新生アーカー」を象徴するアイコンへと育っていった。

光と揺れをまとう 計算されたダイヤモンドの輝き

デザインの核となるのは、フリンジのようにセットされたダイヤモンドのスレッド(糸のような連なり)だ。長さに意図的な変化をつけることで、ダイヤモンドが流れるように揺れ動き、しなやかな表情を生み出す。

上:シャンデリア チョーカー(ホワイトゴールド×ダイヤモンド)46万7500円、下:シャンデリア グラン チョーカー(ホワイトゴールド×ダイヤモンド)89万7600円/いずれもアーカー

その輝きは、まとう人の体の動きに呼応するよう精緻に計算されたもの。

揺れるたびにファセット(面)が反射し、まるで光の粒が零れ落ちるように、一瞬一瞬に異なる表情を見せる。「身にまとう人の心と響き合うジュエリー」と称される所以(ゆえん)がここにある。

上から順に、シャンデリア ネオ ネックレス(イエローゴールド×ダイヤモンド)22万7700円、シャンデリア ネックレス(イエローゴールド×ダイヤモンド)24万2000円、シャンデリア グラン ネックレス(イエローゴールド×ダイヤモンド)41万8000円/いずれもアーカー

繊細でいながらドラマチック——ダイヤモンドのスレッドが生み出すのは、まとう人を引き立てる光のオーラだ。空間を照らすシャンデリアの「光と影」と「揺れ」を、身に着けるジュエリーへと昇華させた、独自の世界観がここにある。