太平洋戦争の終結から77年がたつ。戦争末期の1945年、沖縄は日米両軍の地上戦の場となり、住民の4人に1人が亡くなったとされる。終戦後も沖縄の苦難は終わらなかった。27年間、米国統治下に置かれ、住民女性が米軍関係者に襲われる「性暴力の嵐」が吹き荒れた。72年の日本復帰までに、市民団体の調査で判明している事件だけでも約310件。「被害に遭った女性や周りの人は生涯苦しむ。なかったことにできない」。沖縄県うるま市の富山(とみやま)光枝さん(80)は事件を年表に刻む活動を続ける。
3歳の時に起きた沖縄戦。富山さんは母に背負われてガマ(自然壕(ごう))に身を潜め、難を逃れた。暮らしていた勝連村(現・うるま市)の自宅近くには戦後、「ホワイトビーチ」という米軍基地ができた。基地から米兵たちが集落に向かってくるのが見えると、鐘が打ち鳴らされたことを覚えている。
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