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毎年12月に京都市で開催される全国高校駅伝競走大会(都大路)を中心とした高校駅伝に関するニュースサイトです

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超高校級は「花の1区」でなく3区へ 変化の背景 高校駅伝

2021年大会の3区で先頭を走る世羅の留学生(右手前)を追う洛南の佐藤圭汰=京都市で2021年12月26日、木葉健二撮影 拡大
2021年大会の3区で先頭を走る世羅の留学生(右手前)を追う洛南の佐藤圭汰=京都市で2021年12月26日、木葉健二撮影

 25日開催の全国高校駅伝の男子で、2大会続けて高校生ナンバーワンの日本選手が留学生と競う3区(8・1075キロ)を走ることになった。かつては最長区間の1区(10キロ)に各校のエースが一堂に集まっていたが、変化の背景に何があるのか――。

前回の洛南もエースが3区に

 「都大路」の男子は長年、各校のエースが1区に集まることから「花の1区」と呼ばれてきた。しかし、今大会で最も注目される5000メートル日本高校記録保持者の佐久長聖(長野)・吉岡大翔(ひろと)選手(3年)は3区に起用された。

 前回も洛南(京都)が5000メートルの前日本高校記録保持者・佐藤圭汰選手(現・駒大)を3区に配置した。洛南は佐藤選手の力走もあり、2時間1分59秒で留学生を含めない高校最高記録を塗り替えた。

 なぜ、エースを3区に起用するのか。理由の一つに、日本選手のみの1区より留学生が競合する3区の方が差が開きやすいことが挙げられる。過去5大会を見ても、1区では区間1位と2位の差が最大6秒しか開いていない。一方、3区では区間賞の留学生と日本選手区間トップとの差が1分以上も開いたケースが3度あった。

クロスカントリー日本選手権U20男子、1位でフィニッシュする吉岡大翔選手=福岡市東区の海の中道海浜公園で2022年2月26日、平川義之撮影 拡大
クロスカントリー日本選手権U20男子、1位でフィニッシュする吉岡大翔選手=福岡市東区の海の中道海浜公園で2022年2月26日、平川義之撮影

 「超高校級」だった佐藤選手は区間4位で、区間賞の留学生と11秒差にとどめた。3区のコースは上り基調で、1区と違ってスタートから出力を上げる必要がある。単独走となる可能性もあり、駅伝の経験値と地力が問われる難しい区間だ。また、世界と戦う将来を見据えて、留学生と勝負するため3区を希望するエースも増えてきた印象がある。

 ただ、エースを3区に起用するには「ハードル」がある。エースに代わって、最長区間の1区を走れる選手がいるかどうかだ。厚底シューズの影響で高速化が進む中、1区で勝負できるためには高校トップクラスの5000メートル13分台の走力が求められる。

 前回の洛南は佐藤選手の他に、5000メートル13分台の記録を持つ溜池一太選手(現・中大)がいた。溜池選手は前回大会で区間5位、トップと16秒差の好位置でたすきをつなぎ、佐藤選手の3区起用がより効果的となった。

 佐久長聖の高見沢勝監督は「1区は非常に大事で、私も一番大切にしている。1区は遅れられない」と語る。レース全体の流れを作る意味で1区の重要性は高い。だからこそ、エースに代わる選手がどれぐらいの走力を持つかが鍵を握る。

 佐久長聖は今大会、5000メートルで13分台の記録を持つ2年生の永原颯磨選手を1区で起用した。高見沢監督は「吉岡を3区に回せるめどが立っている」と自信をのぞかせていた。留学生を含めない高校最高記録の更新、さらに5年ぶりの優勝へ。攻めのオーダーで挑む。【荻野公一】

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