反乱のRSFは「スーダン版ワグネル」 背景に正規軍との権力闘争

戦火を逃れて避難しようとする人たち=スーダンの首都ハルツームで2023年4月19日、ロイター
戦火を逃れて避難しようとする人たち=スーダンの首都ハルツームで2023年4月19日、ロイター

 アフリカ北東部スーダンで政府系の準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が反乱を起こし、正規軍と衝突している紛争は、双方のリーダーによる権力闘争の側面が強い。22日で発生から1週間。軍とRSFはそれぞれ、21日から3日間の停戦を発表したものの、現場では戦闘が続いており、解決の糸口は見えない。

 「家にいても外では爆弾や銃撃の音が響き、水や電気も使えない。とても生活できなかった」。首都ハルツーム中心部に住む男性(64)は20日夜、毎日新聞の電話取材に答えた。自宅は周辺で激しい攻防が続く軍司令部から1キロほどの距離にある。このままでは安全が確保できないと判断し19日、家族とともにマイカーで約10キロ南の郊外にある弟の家に避難した。

 男性は「避難の道中は、軍の検問所で身分証のチェックがあったが、特に危ない目には遭わなかった」と証言する。戦闘が激しいのは主にハルツーム中心部の軍司令部や国際空港といった重要施設の周辺で、避難先では身の危険はあまり感じないという。「軍に早くRSFを制圧してもらい、元の生活に戻りたい」と訴えた。

 ロイター通信によると、世界保健機関(WHO)は21日、この紛争による死者が413人、負傷者は3500人超に増えたと明らかにした。ハルツームでは水や食料が不足し、多くの病院が機能を停止しており、車やバスで郊外や地方に避難を試みる市民が相次いでいる。国際社会の圧力もあって、RSFと軍は何度か一時的な停戦に合意したが、前線ではほとんど守られてこなかった。

 RSFとは一体どのような組織なのか。設立からの経緯を見ると、非正規の軍事…

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