「オアシス」再結成 最も近い日本人が知るノエルとリアムの兄弟仲

1996年に撮影された「オアシス」のノエル・ギャラガー(左)とリアム・ギャラガー=©Jill Furmanovsky
1996年に撮影された「オアシス」のノエル・ギャラガー(左)とリアム・ギャラガー=©Jill Furmanovsky

 解散から15年を経て再結成が決まったイギリス出身の人気バンド「オアシス」。彼らがデビューし、大ブレークした1994年の英国社会を“ルックバック”し(振り返り)ながら、「最もオアシスに近い日本人」とされる関係者らに彼らの人物像や気になる来日情報を聞いた。

本記・特別展も開催、来日に期待も
写真特集・「オアシス」再結成 兄弟の今と昔

 オアシスは、英マンチェスター出身のノエル・ギャラガーと5歳下の弟リアム・ギャラガーを中心とするロックバンド。2人は典型的な労働者階級の家庭で生まれ育った。

待ち望まれた新たなヒーロー

 「彼らが登場した90年代、英国は経済停滞が続き、閉塞(へいそく)感が漂っていた」

 こう語るのは、明治大学経営学部の宇野毅教授(イギリス社会学)だ。79年に誕生し10年以上続いたサッチャー政権は、「小さな政府」をキーワードに、社会福祉費の削減と労働組合の切り崩しなどを推し進めた。失業率は高まり、特に労働者階級の市民には厳しい時代だった。

 宇野教授は「政権交代が定期的に起こるイギリスには珍しく、18年も保守党政権が続きました。オアシスが登場した頃は、労働党ブレア政権発足(97年)直前の、時代の過渡期。そしてビートルズの解散から20年あまりで、新しいヒーローの登場を英国民は待っていたのかもしれません」と話す。

六本木でビートルズを歌ったリアム

 オアシスはデビューから解散までの間、公演のため11回来日するなど日本でも絶大な人気を誇る。解散前も解散後も、メンバーがしばしば訪れていたのが、東京・六本木のライブレストラン「アビーロード六本木」だ。

 ここを拠点に活動するビートルズのトリビュートバンド「パロッツ」は、あのポール・マッカートニーがプライベートパーティーに招待するほど、世界的に知られた存在。ビートルズを敬愛するギャラガー兄弟のお目当てもパロッツの演奏だ。メンバーの野口威さん(ポール役)と松山明弘さん(ジョージ・ハリスン役)は、ギャラガー兄弟と20年以上の親交がある。

 オアシスの音楽性について野口さんは「ノエルが書く曲は、小難しさがないシンプルな『単純美』のたまもの。そこにリアムの説得力のある声が加わる。唯一無二です」と解説。そして人柄について「大スターの彼らだが、こちらが恐縮するくらい敬意を持って接してくれる。東洋人だからと下にみるようなことは一切無い」と語る。

 2001年の来店時には、リアムが突然ステージに上がってきてビートルズの楽曲「ペイパーバック・ライター」と「レイン」を一緒に演奏した。松山さんは「彼が歌うと、ビートルズもオアシス色になる。場を支…

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