これ以上食い荒らされれば、日本が日本でなくなります――。2025年2月、京都市にある寺の住職がX(ツイッター)で悲痛な叫びを発した。
季節を問わず、多くのインバウンド(訪日客)らでにぎわう京都市は独自のオーバーツーリズム対策を打ち出している。だが観光地でのマナー違反はやまず、交通機関の混雑解消も限定的で、道のりは険しい。
Xで発信したのは、古都の風情を楽しめる京都・東山エリアにある高台寺岡林院(こうりんいん)の青山公胤(こういん)住職。人気散策スポット「ねねの道」のすぐそばにあり、美しいこけ庭で知られる。
無断で境内に
青山住職によると、観光客のマナー違反行為は1、2年前から増えているという。毎朝、空き缶やたばこの吸い殻が境内に放置され、掃除を余儀なくされている。境内に無断で入り、写真を撮る人も多い。外国人に多いが、日本人のマナー違反もみられるという。
「欄干が何者かによって破壊されました」
24年9月には、…
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