中国で「夏の定番」として親しまれるザリガニ料理のシーズンが、今年も始まった。若者たちが大皿に盛られたザリガニを囲んで楽しむ光景は、ここ十数年ですっかり定着した。
ところが5月に入り、卸売価格が突然、半値近くまで急落したという。人気に陰りが出ているのか、それとも別の理由があるのか――。
プリッとした歯ごたえ
内陸部・湖南省の省都、長沙。国内有数のザリガニの産地を5月中旬に訪れると、長江の支流沿いにザリガニ料理店が軒を連ね、店内では多くの若者がビール片手に山盛りのザリガニをほおばっていた。
「これが地元で一番の人気料理だよ」。現地の人に勧められたのは、香辛料の利いたザリガニ炒め。硬い殻をむいて口に入れると、歯ごたえのある身とスパイスの風味が広がり、癖になりそうだった。
この記事は有料記事です。
残り1028文字(全文1364文字)