連載

海峡を越えて

さまざまな物語に彩られた関門海峡と地域の歴史をお届けします。

連載一覧

海峡を越えて

恐竜の足跡 太古の世界が放つ魅力 /福岡

吉母の海岸で見つかった二つの恐竜の足跡化石(右)。右が黒河さんが発見したもの=北九州市小倉北区で2025年5月9日午後4時15分、反田昌平撮影
吉母の海岸で見つかった二つの恐竜の足跡化石(右)。右が黒河さんが発見したもの=北九州市小倉北区で2025年5月9日午後4時15分、反田昌平撮影

 関門トンネルを出て下関市に入り、角島方面へ向かった。途中で国道から外れて響灘の海岸線沿いに曲がりくねった道を進むと、どこにでもあるような岩場が見えてきた。防波堤にプレートが付けられ、「吉母(よしも)海岸産出 恐竜足跡化石」の文字とイラストが描かれている。今から32年前の1993年、日本中で話題となった国内最古(当時)の恐竜の足跡化石がこの付近で見つかった。

 「家族で海岸へ行った時、岩場ですぐに見つけたんです」。発見した田川市在住の黒河雅文さん(58)は笑顔で発見時の様子を話してくれた。小学生の頃、ボタ山で植物の化石を発見した黒河さんにとって、太古の世界が放つ魅力は大人になっても色あせることはなかった。北九州市立自然史・歴史博物館(いのちのたび博物館)友の会に入会し、当時の学芸員、岡崎美彦さんと共に各地を歩き、発掘と地層の研究を続けた。

この記事は有料記事です。

残り1208文字(全文1581文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

アクセスランキング

1時間
24時間
SNS

スポニチのアクセスランキング

1時間
24時間
1カ月