車いすの夫は赤ん坊の面倒をみられるのか 出産から1年後の結論
毎日新聞
2025/7/4 08:00(最終更新 7/4 08:00)
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車いすユーザーの夫は、赤ん坊の面倒を見ることができるのか。2024年4月にベルリンに赴任する際、出産を控えていた私(記者、39歳)には一抹の不安があった。夫の諏訪正晃(39)は「産休から復帰後は日中、娘の世話をする」と約束してくれたが、いったいどんなハードルがあるのか見当もつかなかった。
夫は脊髄(せきずい)損傷のため、立ったり歩いたりすることはできない。子育てを経験したことのない私には、自分の問いへの答えが見つからなかった。育児書にも、障害のある親に向けたヒントは全くなかった。
夫は「何とかなるんじゃないかな」とあっけらかんとしていたが、本当はいろいろ気になっていたようだ。
最初のハードルはすぐ明らかになった。「どうやって赤ん坊を運べばいいのだろう」。赤ん坊を抱えると両手がふさがり、車いすが操作できないのだ。これでは娘をおむつ台に連れて行くこともできない。困った。
ドイツでは産後、助産師が自宅を毎日訪問し、赤ん坊や母親の体調をみてくれる制度がある。我が家を担当してくれた助産師のゾニヤさんは、早速「おなかに布で巻けばいい」とアドバイスをくれた。ひざに赤ん坊を置いて布で包み込み、幅広のベルトのように背中で縛るのだ。
「えっ、新生児を布で巻き付けて大丈夫なの?」。…
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