黄ばんだ染みのある広告のチラシを亡き母は終生、大事に小箱に入れていた。裏面には「検視証明書」とあり、「右の者、敵機来襲により1945(昭和20)年3月17日午前4時ごろ、神戸市兵庫区の運河で死亡し、必要な検視が終了した」との内容が17歳の息子の名前とともに手書きされていた。母はどういう思いでとっておいたのか。戦後80年の夏、娘は誓った。兄が忘れられないように次の世代に伝えていくと。
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