バングラの極秘政治犯収容所「鏡の家」 独房から生還した弁護士
毎日新聞
2025/9/9 05:00(最終更新 9/9 16:58)
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昨年8月に市民のデモで首相が退陣したバングラデシュで、前政権下で行われた政府に批判的な活動家らへの弾圧の実態が徐々に明らかになっている。「生殺しのような状態だった」。「鏡の家」とも呼ばれる極秘の収容所に8年間投獄され、昨年生還した男性が、取材に過酷な実態を証言した。
突然の拉致
アフマッド・ミアさん(41)は首都ダッカ出身の弁護士だ。2016年8月の深夜、就寝中に突然、私服警官が押し入ってきた。容疑は告げられず、「目隠し、手錠をされた状態で車で拉致された」。
連行された先はダッカの収容所だった。着ていた服や所持品は没収され、手渡された古着に着替えるよう指示された。
「大人1人がかろうじて入れるほどの窓のない独房だった」。1日3度の食事、シャワー、トイレ以外は手錠と目隠しをされたまま。収容者を肉体的、精神的に追い詰める「拷問」だと感じた。
室内に鏡はなかったが、「鏡の家」と呼ばれたのには理由がある。「鏡に…
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