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本のある風景

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北陸の本屋・図書館を歩く/11 古本LOGOS 石川・珠洲 /福井

大学時代はハイデガーの「存在と時間」を原書で読んだという川端さん。鯖江ブックフェスでは本を売る楽しさを思い出したという=福井県鯖江市で、萱原健一撮影
大学時代はハイデガーの「存在と時間」を原書で読んだという川端さん。鯖江ブックフェスでは本を売る楽しさを思い出したという=福井県鯖江市で、萱原健一撮影

読書が血肉になる 80ページの冊子

 10月25、26両日に福井県鯖江市で開かれた本のイベント「SABAE BOOK FES(鯖江ブックフェス)」は20店舗以上の古書店などが軒を並べ、期待通りの「風景」をつくっていた。だがこの日、私は全く予期せぬ別の「本のある風景」に出合った。

 イベントの企画運営を統括した清水英明さん(66)が「紹介するよ」と連れて行ってくれたのは「一箱古本市」の一画。石川県珠洲市の古書店「古本LOGOS」の店主、川端ゆかりさん(61)だった。「珠洲」と聞いて、能登半島地震で倒壊した家々の惨状がすぐに脳裏をよぎった。

 「古本LOGOS」は2012年に同市飯田町で始めた古書店。コロナ禍以降はインターネットや催事場での販売が中心になったが、石川県古書籍商組合に加盟する古書店としては市内で唯一だ。だが店舗が入る建物は昨年元日の地震で全壊判定を受けた。同市野々江町の自宅も半壊。今は金沢市内のみなし仮設住宅と珠洲の自宅を行き来する生活という。

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