A級順位戦▲増田康宏八段(対局時1勝2敗)―△糸谷哲郎八段(同3勝)で、糸谷八段は左金が敵陣最奥部に“トライ”する糸谷ワールドを披露。勝利まであと一歩に迫ったが、終盤で二択を誤り痛い星を落とした。藤原直哉七段が観戦記で「もったいない負け方」と残念がった、その中身とは――。
第1譜(1―40)
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩
▲4八銀 △8四歩 ▲6八銀 △3二金
▲7八金 △4二銀 ▲6九玉 △6二銀
▲5六歩3 △4三銀1 ▲3六歩 △8五歩
▲7七銀 △5二金 ▲2五歩 △3三角
▲7九角 △7四歩 ▲5八金 △7三桂
▲3七銀2 △6四歩 ▲6八角1 △6三銀
▲2六銀24 △8一飛1 ▲3五歩 △4二角
▲6六歩12 △6二玉 ▲7九玉 △3三金9
▲6七金右4△5四歩8 ▲9六歩 △9四歩(第1図)
(持ち時間各6時間 消費▲46分△19分)
糸谷の世界
A級リーグは4回戦に入る。10月15日、糸谷哲郎八段は関西将棋会館に、増田康宏八段を迎えた。
名人挑戦を果たすには、増田はもう負けられない。糸谷もラス前で連勝の永瀬拓矢九段、最終戦には近藤誠也八段が控えている。
糸谷将棋の評判がいい。力強く独創的な内容は、個性があふれている。AI(人工知能)の影響で、定跡を記憶することが勝敗に大きな意味を持つと言われるが、糸谷には関係がない。楽しい将棋がそこにある。
6月から常務理事になり、研究会をする時間のない糸谷だが、以前は兄弟子の山崎隆之九段や若手棋士、奨励会員たちと熱心に実戦をこなした。その貯金が今、生きている。
早指しはもう一つの魅力である。…
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