「尊厳否定」 HPに沖縄遺骨リスト公開 対話避ける京大に原告ら憤り
毎日新聞
2025/11/25 08:15(最終更新 12/1 18:46)
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昭和初期に旧京都帝国大の研究者によって沖縄本島の墓などから持ち出され、京都大が保管してきた遺骨を巡っては、沖縄出身の松島泰勝・龍谷大経済学部教授(62)=島しょ経済論、琉球先住民族論=が2017年春から返還を求めて京大に問い合わせてきた。ほとんど対応しない京大を相手に、直接の子孫も原告に加わって18年に京都地裁へ提訴。判決は返還請求権を認めずに棄却、大阪高裁の控訴審判決も踏襲したが、「遺骨はふるさとに返すべきだ」と付言した。京大は25年5月、少なくとも29体を今帰仁村教育委員会に移管。総合博物館に残していた遺骨の中からリストで示したのが「少なくとも106体」だ。
遺骨特定できなくしたのは「研究者」
今回の京大の対応について松島さんは「返還の意思を示し、公開したのは大きな判断だと思う」と受け止めつつ、「相変わらず人骨資料と表現しながら、祭祀(さいし)承継者に返す遺骨ともみなしていて矛盾する。何の説明もない」と指摘。リストの全遺骨が個人特定できず返還対象とならなかったことにも「研究者が墓から盗む前は厨子甕(ずしがめ)(骨つぼ)や木棺に名前や年月日が書かれ、特定できた。できなくしたのは研究者だ」と批判する。
松島さんは、遺骨返還訴訟の支援と遺骨の受け入れに取り組んできた市民団体「ニライ・カナイぬ会」(事務局・那覇市)の共同代表でもあり、訴訟後も京大に対話を求めてきた。だが、京大は応じず、今帰仁村教委への移管の際も、今回も連絡はなかった…
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