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各地でクマによる被害が深刻になっています。私たちはクマとどのように向き合えばいいのでしょうか。

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自分で食べるためなのに…クマの狩猟報告に「ありがとう」の違和感

武重謙さんが初めて捕獲したクマの手=武重さんのX(ツイッター)より
武重謙さんが初めて捕獲したクマの手=武重さんのX(ツイッター)より

 北海道稚内市で宿泊施設を経営する作家でハンターの武重謙さん(43)は10月、約5年にわたる学びや実践を経て、初めてヒグマの狩猟に成功した。

 その喜びをX(ツイッター)に投稿したところ、祝福の声とともに感謝のコメントも寄せられた。

 環境省によると、4~11月のクマによる人的被害は230人(速報値)で、過去最多だった2023年度(219人)を既に上回った。犠牲者も11月20日現在で最多の13人に上る。

 確かに街に出た場合は駆除することも必要だ。ただ、武重さんは今回、駆除ではなく自分でいただくために山で獲物を仕留めた。

 今後も自然の恵みを得たいと思っている武重さんは、駆除の意味合いで感謝されたことに違和感を覚えたという。

 <主な内容>
 ・「どんどん狩って」
 ・クマ肉ですき焼き、焼き肉
 ・「クマ守りたい」が保護一辺倒ではない
 ・「地道な防除」が大切
 ・普通の意見で面白くないですが……

「どんどん狩って」

 <とうとうやりました。2021年からがんばってきて、やっとです。良い猟に、良い獲物でした>

 10月31日に武重さんが写真付きでそんな投稿をすると、表示回数は258万回に上り、2・2万人が「いいね」をつけた。

 そして、たくさんの祝福コメントが届いた。

 「おめでとう」

 「長年の努力が実った瞬間ですね」

 一方で、拡散されるにつれて「ありがとう」「どんどん狩って」といった感謝の言葉も交じるようになった。

クマ肉ですき焼き、焼き肉

 「僕は僕のためにクマを捕った。だから『ありがとう』はよく分からないですね」

 武重さんは8年ほど前に神奈川県で狩猟を始め、北海道に移住してからクマを追うようになった…

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