西脇工、切磋琢磨した双子のエース 力走も「悔しい」 全国高校駅伝
男子第76回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催、SGホールディングス特別協賛)で6位入賞を果たした西脇工(兵庫)は互いに切磋琢磨(せっさたくま)してきた3年生の双子の兄弟が1、3区を駆け抜けた。
兄で1区の新妻遼己(はるき)と弟で3区の昂己(こうき)。レース終了後、2位でたすきを渡した遼己は「(トップと)離されて悔しい」と語り、区間6位の走りを見せた昂己は「良い気持ちではない」と負けん気をにじませた。
兄は「自分が唯一勝てるスポーツ」として中学校の陸上部に入り、弟は兄に小学校のマラソン大会で負けた悔しさから後に続いた。
高校で昂己は1年生でアキレスけんや膝を痛め、2年生でも体調不良が重なった。2人が初めて都大路を走った2024年、チームは13位で入賞を逃し、昂己は「面影がないくらい強くなる」と宣言した。
遼己は7月の高校総体5000メートルで33年ぶりの日本人優勝を果たすなど活躍。兄が別世界の存在に見えた昂己は夏場、練習が終わった後に自主練習を重ね、一日で最長16キロを走った。
努力が2人の距離を縮めていく。11月の県大会では兄弟で区間記録を更新した。遼己は「これで昂己とダブルエースと呼ばれるようなチームになった」と語った。
同月の近畿大会では兄弟で6、7区を走り、5人を抜いてチームを優勝に導いた。昂己は「自分と遼己なら行ける」と最後の都大路での優勝を誓った。
21日は遼己はトップと差が開いても離されまいと粘りの走りを心がけた。主将でもある昂己は「1位をずっと狙っていたから」と巻き返しを図り、兄は「キャプテンとしての走りをしてくれて誇らしい」と目を細めた。
兄弟にとって高校3年間の集大成の都大路。遼己は「2人で笑って終わりたかったが、悔しい思いが強い。互いに刺激しあってまた頑張りたい」。昂己は「いつかまた違う舞台でたすきをつなげたらうれしい」。兄弟の力走はこれからも続く。【前田優菜】
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