連載

火論

社会部、ワシントン・エルサレム特派員などを歴任した大治朋子専門記者によるコラム。

連載一覧

火論

イスラム国の物語感染=大治朋子

銃撃事件後、ボンダイビーチ周辺を巡回する警察官たち=シドニーで2025年12月14日、ロイター
銃撃事件後、ボンダイビーチ周辺を巡回する警察官たち=シドニーで2025年12月14日、ロイター

 <ka-ron>

 過激派組織「イスラム国」(IS)がデジタル上で若者を食い物にしているようだ。

 先日オーストラリア・シドニーでユダヤ教の祭典を祝う集会を狙った銃乱射事件の容疑者の一人(24)はかつて、ISに関する別の事件でも捜査対象になっていた。

 若者の「感染」は各地で起きている。報道によると、パリでは昨年5月、開催予定のオリンピックを狙いテロ行為を計画した疑いでチェチェン共和国出身の男(18)が逮捕された。ISと接触していたとされる。また同年8月には、人気歌手テイラー・スウィフトさんがウィーンで開催予定だったコンサートを襲撃しようと計画した10代の若者グループが逮捕された。ISに感化されていた。

 オランダ・ハーグのシンクタンク・テロ対策国際センター(ICCT)で暴力的過激主義について研究するエイドリアン・シュトゥニ氏は今年7月、ISの脅威についての論考を発表した。ISは交流サイト(SNS)や暗号化されたメッセージアプリを効果的に使い、特に若年層を標的に欧米やイスラエルへの憎悪や陰謀論を拡散させているという。

この記事は有料記事です。

残り562文字(全文1024文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

この記事の筆者

アクセスランキング

1時間
24時間
SNS

スポニチのアクセスランキング

1時間
24時間
1カ月