米国が3日、ベネズエラの首都カラカスを攻撃し、マドゥロ大統領を拘束したと発表した。米国はなぜこのタイミングで大胆な策に打って出たのか。またベネズエラ情勢は今後どうなるのか。
「良い計画と、素晴らしい部隊、人材だ」。トランプ米大統領は3日未明、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)との電話インタビューで、ベネズエラのマドゥロ大統領の拘束について「見事な作戦」だったと自賛した。
第2次トランプ政権は昨年のイランの核施設への攻撃など軍事力の行使を辞さない姿勢を示してきたが、米CNNは今回が「最も強硬な対外軍事介入」だと指摘する。
真の目的は石油利権か
米政権は麻薬対策を名目にベネズエラへの軍事的な威圧を強めてきた。トランプ氏はベネズエラから犯罪者が米国に流入しているとも繰り返し主張。麻薬対策や不法移民対策は米政権が重視する政策だ。
トランプ氏はマドゥロ氏が麻薬取引に関与する犯罪組織「太陽のカルテル」を率いていると指摘し、同組織を「外国テロ組織」に指定。12月中旬には、米国民を保護するためだとして、米社会で乱用が問題となっている合成麻薬フェンタニルを「大量破壊兵器」に指定する大統領令に署名していた。
一方で、米政権の真の狙いは、世界最大の石油埋蔵量を誇るベネズエラの石油利権にあるとの見方も根強い。ベネズエラでは、石油メジャーの米シェブロンが権益を有しているが…
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