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1996年、一隻の木造漁船が熊本県の水俣港を出発した。乗っていたのは漁師で水俣病患者の緒方正人さん(72)。東京湾までの1400キロを約2週間かけて航海した。当時の毎日新聞に「水俣病は文明社会に生きる私たちのあり方、生き方を問うている」という緒方さんの言葉が載っている。
帆が目を引くその船は、「苦海浄土」で知られる作家の石牟礼道子さんが「日月丸」と名付けた。
日月丸は、その年に開かれた「水俣・東京展」に展示された。一地域の公害病とみなされがちだった水俣病を広く伝えたいと企画され、実行委員会のメンバーは翌年にNPO「水俣フォーラム」を結成する。ジャーナリストの筑紫哲也さんや患者を診ていた医師の原田正純さんから「このまま終わらせていいのか」という声が上がったからだという。
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