昼の序幕は舞踊3題。「正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)」は巳之助の五郎、歌昇の朝比奈。朝比奈が女性の所作をする「わりみ」と五郎の勇ましさの対比がきく。「萬歳」は梅玉の萬歳と幸四郎、勘九郎の軽やかな才造。「木挽の闇爭(だんまり)」では巳之助の五郎、隼人の十郎、歌昇の工藤ら若手がだんまりで顔をそろえる。
中幕が「蜘蛛(くもの)絲(いと)梓弦(あずさのゆみはり)」(石川耕士補綴(ほてつ))。尾上右近が女童、薬売り、番頭新造、太鼓持、座頭、傾城実は女郎蜘蛛の精、平井保昌という男女、妖怪とりまぜた8役を早変わりを入れて鮮やかに踊る。動きの切れが良く、所作が美しい。
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