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金言

欧州総局長、外信部長などを歴任した小倉孝保論説委員のコラム。

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金言

時代錯誤も甚だしい=小倉孝保

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 米軍は時に音楽をも武器にする。中米のパナマ市で耳をつんざくような楽曲が響いたのは1989年12月27日だった。流されたのはケニー・ロギンスさんの「デンジャー・ゾーン」、ボン・ジョビの「ウォンテッド・デッド・オア・アライブ」などである。

 パナマの最高実力者、ノリエガ将軍(当時)の拘束を狙った侵攻作戦だった。大音響には、バチカン大使館に逃げ込んだ将軍に圧力をかける狙いがあった。曲名を直訳すると「危険地帯」「指名手配・死か生か」となる。メッセージ性の強い選曲である。

 ノリエガはかつて米中央情報局(CIA)の協力者だった。軍司令官に就いた83年ごろから麻薬密売に関与したとされ、米国との関係を悪化させた。

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