連載

学校とわたし

著名人が自身の学校生活を振り返ります。喜びや悩み、思い出がいっぱい。

連載一覧

学校とわたし

つらかったことが転機に 俳優 坂口涼太郎さん

俳優の坂口涼太郎さん=小林努撮影
俳優の坂口涼太郎さん=小林努撮影

坂口涼太郎(さかぐち・りょうたろう)さん

 歌と踊りが大好きな子どもで、2歳ごろから自宅のちゃぶ台をステージに見立てて踊っていました。体を使って表現することが、生まれた時から細胞レベルで好きだったんでしょうね。母はそんな私をミュージカルによく連れて行ってくれました。

 5~7歳の時にひどいアトピーを発症し、その頃の記憶がほとんどありません。自分は醜くて、人にも会いたくない。そんな時期に小学校に入学。同級生と握手をしながら自己紹介をすることになり、私の体を見た友人から「触ってもうつらないよね」と言われました。私は「大丈夫だよ」と明るく振る舞いました。同級生も悪意はなかったと思います。初めて学校という社会に出て、家族以外の他者に自分という存在がどう見られるのかという現実を突きつけられました。記憶が薄い中でもその場面は鮮明に覚えています。

 9歳の時、劇団四季の「キャッツ」を見に行き、娼婦(しょうふ)猫のグリザベラが「お願い、わたしに触って」と歌う姿に涙があふれ出ました。当時の私はなぜ自分が泣いているのか分からなかったのですが、最近になって気づいたんです。アトピーがひどかった当時の私の気持ちをグリザベラが代弁して、心のトゲを抜いてくれたんだ、と。

この記事は有料記事です。

残り729文字(全文1254文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

アクセスランキング

1時間
24時間
SNS

スポニチのアクセスランキング

1時間
24時間
1カ月