赤穂浪士の吉良上野介への敵討ちをモデルにした「仮名手本忠臣蔵」(1748年、人形浄瑠璃で初演)でも指折りの人気場面が、十一段構成の七段目「祇園一力茶屋の場」である。
浪士を率いる大星由良之助は本心を隠すため、京・祇園町で遊興にふける。その大星に敵討ちの徒党入りを懇願するのが寺岡平右衛門。
身分の低い足軽である平右衛門の悲哀と奮闘が描かれる。彼の妹はこの場のヒロイン、おかる。夫、早野勘平の敵討ち徒党入りをするのに必要な金を用立てようと身売りして遊女になっていた。一力茶屋で出会った兄妹と大星の思惑が交錯する。
平右衛門のモデルは赤穂浪士47人目の男、寺坂吉右衛門。浪士の吉田忠左衛門配下の足軽で元禄15(1702)年12月14日の吉良上野介邸討ち入りに参加したが姿を消す。
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