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緩和ケア。世界保健機関(WHO)は「患者の痛みやつらい症状を和らげる」「その人らしく生きられるよう最期まで支える」といった定義を示している。
これが公表された翌年の2003年、神経内科医の荻野美恵子さん(国際医療福祉大教授)は、子育てで遠ざかっていた国際学会に久々に参加した。そこで、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者が息苦しさを訴えた際、苦痛を和らげる方法が日本と海外で全く違っていたことに気づいた。
酸素を大量投与し意識を低下させることは、諸外国では禁忌だった。主に使われるのが医療用麻薬。これなら意識を失わずに済む。
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