勉強せず、一緒にゲーム 学校復帰を目標としないフリースクールとは

子どもとゲームをするBranch代表の中里祐次さん=本人提供
子どもとゲームをするBranch代表の中里祐次さん=本人提供

 その後の進路に響くのでは。就職はできるのだろうか――。

 我が子が不登校になると、勉強の遅れを心配する親は少なくないのではないだろうか。

 しかし、中里祐次さん(43)が運営するフリースクールでは子どもの好きなことを追求することに重点を置き、学習支援は打ち出していない。

 あえて勉強に取り組まない理由は何か。その狙いを中里さんに聞いた。【聞き手・木原真希】

まずは「心の回復」を

 発達障害児や不登校の子どもたちと保護者の居場所「Branch」(ブランチ)では、ほかのフリースクールとは違って、学習支援に主眼を置いていません。

 子どもの好きなことを通して自信をつけていくことを大切にしています。

 不登校になった直後は、勉強を含め学校の要素があるものに拒否反応を示すことが多いです。

 精神的に安定した段階で学習に取り組むことは良いと思いますが、まずは心の回復を求めてブランチを利用する人の方が多いと感じています。

 不登校や発達障害を持つ子どもの中には、マイノリティーの立場にいることがつらく、「死にたい」と言ったり、自傷行為の経験があったりと精神的に不安定な子もいます。

 大人や社会に対する不信感で、両親以外とはコミュニケーションをとっていない子もしばしばです。

 中里さんの記事は3回連載で、この記事は2回目です。前回の記事は以下です。
 発達障害児は不登校になりやすい? 社会とつながる「好きなこと」
 3回目は3月初旬に公開予定です。中里さんが不登校支援に携わるなかで感じている課題について聞きます。

ゲームで成功体験の積み重ね

 ブランチでは子どもがスタッフと1対1で好きなことに取り組める環境にこだわっています。

 子どもに人気なのは仮想世界でブロックを組み合わせてさまざまなモ…

この記事は有料記事です。

残り832文字(全文1566文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者

アクセスランキング

1時間
24時間
SNS

スポニチのアクセスランキング

1時間
24時間
1カ月