特集

何のため? PTA

共働き世帯が増える中、時代にそぐわない運営や負担の重さを理由に、PTAのあり方に疑問の声が上がっています。時代に沿った保護者会組織の姿を考えます。

特集一覧

「学校がPTA寄付に頼る背景に目を」 千葉工業大・福嶋尚子准教授

福嶋尚子氏
福嶋尚子氏

 強制的な加入や活動のあり方に各地で疑問の声が上がるPTA。共働き世帯の増加に伴い、負担の重さから加入しない世帯や解散する事例も見られる。一方で、会費を原資に学校に多額の寄付がされるなど「第二の財布」として機能する実態もある。PTAは何のためにあるのか。全国組織の代表や専門家へのインタビューを通して、時代に合った保護者組織とは何か考える。

 2回目は千葉工業大の福嶋尚子准教授(教育行政学)。「学校とお金」をテーマに研究し、息子の通う学校でPTAの会計を務めた経験もある福嶋准教授はPTAが学校の「第二の財布」となる背景として「学校が使える公費が潤沢でなく、教育環境の整備が十分でないことがある」と指摘し、構造に目を向ける必要性を説く。

 全3回
 太田敬介・日本PTA全国協議会会長
 福嶋尚子・千葉工業大准教授=今回
 太田肇・同志社大名誉教授=2月1日午前6時公開予定

寄付の副作用

 「学校とお金」をテーマに研究している。長男(19)が通っていた公立小・中学校のPTAでは会計を務め、学校への寄付のあり方を見直した。寄付は自発的であれば「いけない」とは言えないが、その副作用は考えるべきである。

 近年の暑さからエアコンを寄付するPTAもあるだろう。学ぶ環境が改善され、PTA側は「良いことをした」となるが、公立学校の教育環境は自治体が整えるべきもの。PTAが肩代わりすることで、教育行政の役割・責任を不可視化してしまうのは問題だ。

 PTAや学校は自治体に「エアコンの導入予算をつけて」と働きかけることが大切だ。そうしなけ…

この記事は有料記事です。

残り1153文字(全文1811文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

アクセスランキング

1時間
24時間
SNS

スポニチのアクセスランキング

1時間
24時間
1カ月