昨年末、旅行先の台湾・台北のコンビニで新聞を2紙買った。「聯合報」と「自由時報」のどちらも、1面トップは中国が台湾周辺で実施した大規模軍事演習のニュースだった。
台湾を囲むように艦船を配置した図解を見て、規模の大きさに気が張り詰めた。「帰国便が飛ばないかも」「混乱で公共交通が止まるかも」。注意喚起もあったが、街は変わらずにぎやかだった。
友人がふと「台湾の人はこの緊張感と共存して日常を過ごしているんだ」と言った。軍事演習のニュースを受け止めながら、人々は学校や会社にいつも通り向かう。観光で巡った台北と高雄は美しい都市だったが、足元には国際情勢に左右される揺らぎが常にあるのだと知った。自由時報の2面には高市早苗首相の写真もあった。高市首相は「台湾有事発言」など外交関係に摩擦を起こす言動が目立つ。そんな首相が支持される日本社会の右傾…
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