漂着ごみ、海温上昇、シカ食害…「防波堤」の島、トップの決意

プラスチックや樹木などさまざまなごみが流れ着いた海岸。斜面上部まで拡散している=長崎県対馬市で2025年12月20日午後3時23分、田中泰義撮影
プラスチックや樹木などさまざまなごみが流れ着いた海岸。斜面上部まで拡散している=長崎県対馬市で2025年12月20日午後3時23分、田中泰義撮影

 国連が警鐘を鳴らす地球環境の3大危機がある。「気候変動」と「生物多様性の損失」、そして、海洋プラスチックごみに象徴される「汚染と廃棄物」だ。そのいずれにも直面する長崎県の離島、対馬は地球規模の問題とどう対峙(たいじ)しているのか。対馬市の比田勝(ひたかつ)尚喜市長(71)に聞いた。

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 ――対馬の環境悪化の原因の多くは海外に起因しています。

 ◆対馬の産業は、森や海の絶景、新鮮な魚介類など自然の恵みに支えられています。それだけに事態は深刻です。プラごみは年間3万~4万立方メートルも漂着していますが、その7割が海外由来です。現場に重機を持ち込むことは極めて難しく、回収は人力に頼らざるを得ません。

 自らまいた種でもないのに、なぜ労力やコストを負担しなければならないのかという疑問がわきます。ただ、どこから排出されたか類推はできても特定まではできず、排出者責任を問うのは難しい。被害者である私たちが対応しなければならないのが現実です。

 ――迷惑な話ですね。

 ◆一方で、…

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