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学校とわたし

著名人が自身の学校生活を振り返ります。喜びや悩み、思い出がいっぱい。

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学校とわたし

世の中の端っこを見る 作家 桜木紫乃さん

=木村滋撮影
=木村滋撮影

桜木紫乃(さくらぎ・しの)さん

 私が通っていた北海道釧路東高は、当時、制服を改造しない子とか、校則をきちんと守る子の方が少ない学校でした。バンド活動が盛んで、時代的に長ラン(着丈の長い学ラン)でリーゼントの子もいたり。その中で普通に制服を着ている私は、強烈にダサくて目立たない子だったと思います。

 高校に入学する頃に、父親が釧路の山奥でラブホテルの経営を始め、「ああいう家の子だから」という目で見られるのが嫌で、きちっとしたかった。洋服を買ってもらえるような経済状態ではなかったので、私の服は制服とジャージーだけ。家に帰ると、ホテルの掃除などを手伝っていました。

 1年の1学期が終わる頃、私は担任に突然、「学校をやめる」と言いました。「全然なじめないし、ついていけない」と言う私に、先生は「ちょっと待て。おまえと似たような子を集めてやるから」と。それで、4~5人の先輩と新聞局の活動をすることになりました。キャンディーズみたいにいつも仲良く並んで歩いている女の先輩たちは、すごく可愛がってくれました。局長は1年上の男子で、文章がとってもうまかった。彼は卒業後、新…

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