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緊迫する中東情勢

米イスラエルとイランの戦闘が続くペルシャ湾岸、緊張が続くガザ情勢、イスラエルと周辺国の摩擦など、激動の中東情勢を伝えます。

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2年待ち続けたガザへの入境 「天井のない監獄」で募る悔しさ

銃口を向けて警戒にあたるイスラエル軍の兵士=パレスチナ自治区ガザ地区中部デルバラーで2026年2月12日午後3時17分、松岡大地撮影
銃口を向けて警戒にあたるイスラエル軍の兵士=パレスチナ自治区ガザ地区中部デルバラーで2026年2月12日午後3時17分、松岡大地撮影

 イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって2年4カ月。毎日新聞記者は12日、イスラエル軍に同行し、戦闘開始後初めて、パレスチナ自治区ガザ地区に入った。

「物資は送っている」

 イスラエル軍への同行取材では、パレスチナ自治区ガザ地区にある人道支援物資の集積所にも案内された。積み上がった毛布や調味料などが、ビニールに包まれていた。

 「集積所はほとんど空になっている。多くの物資がすでにガザに送られたからだ」。軍のショシャニ報道官は、物資が順調に搬入されていると強調した。

 前編 5分に1回、鳴り響く銃声

 イスラエル側による物資制限で、ガザの一部では戦闘中に飢餓が発生した。昨年10月の停戦後は、米国などの圧力もあり、支援物資の搬入量は増えている。

 ただイスラエルは、イスラム組織ハマスによる軍事転用を警戒。建築資材などの搬入は制限され、復興はほとんど進んでいない。家を失った多くの住民は、今もテントでの避難生活を余儀なくされている。

 また、2月1日に再開したエジプトとの境界にあるラファ検問所は、傷病者らの往来に限られ、物資の搬入は認められていない。この点についてショシャニ氏に問うと、「支援物資の量を決める権限は軍にない。我々の役割は、搬入許可の手続きを円滑に進めることだ…

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