「産業のビタミン」レアアース 中国産と比べ南鳥島沖の泥が持つ強み
毎日新聞
2026/2/17 16:01(最終更新 2/19 15:42)
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南鳥島沖での試掘成功で注目が集まるレアアース(希土類)は、その重要性から「産業のビタミン」とも呼ばれる。ただ、地殻には一定程度の割合で含まれており、地質学的に「レア」(希少)ではない。ではなぜ、産業に不可欠なのか。レアメタル(希少金属)とはどう違うのか。
多数種が混ざって産出、精錬難しく
レアメタルは経済的・政治的観点から選ばれた元素群で、日本では、産業での需要の割に、産出量が少ない金属類を指す。一般には経済産業省が指定した47種類で、ニッケルや白金、コバルトなどが含まれる。
レアアースはこのレアメタルの中のグループの総称で、17種類の金属だ。科学用語でもあり、化学の授業などで登場する周期表で左から3列目にある「希土類」に属する元素群を指す。質量や化学的性質から「軽希土類」と「重希土類」に区別され、工業分野では後者が特に重用されている。
大陸の地殻中に含まれる濃度は、極めて低いわけではない。レアアースの中でも資源として特に重要なネオジムは28ppm(ppmは100万分の1)、ジスプロシウムは3ppm。金(0・004ppm)や白金(0・01ppm)より格段に高い。
大きな特徴は、磁石となることと、発光する性質を持つことだ。特に他の金属などと混ぜ合わせることで特徴を最大限に伸ばすことができる。高性能磁石のほか、LED(発光ダイ…
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