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効果に期待も「楽観できぬ」 iPS細胞使った治療法開発が抱える課題

拍動するiPS心筋シート=大阪府吹田市の大阪大で2024年9月30日午後3時47分、滝川大貴撮影
拍動するiPS心筋シート=大阪府吹田市の大阪大で2024年9月30日午後3時47分、滝川大貴撮影

 ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授がマウスで人工多能性幹細胞(iPS細胞)を樹立してから今年で20年。節目の年に治療につながる再生医療製品が承認される見通しとなった。巨額の研究費が割り当てられ、承認制度も新設されるなど手厚い支援が続いてきた。後続の研究も複数あるが、投資に見合う状況になっているのか。

患者の「選択肢」増やす再生医療

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)由来の心筋シート「リハート」は、投薬や手術で改善が見込めない重症心不全患者の治療を目的に開発された。

 iPS細胞を心筋細胞に変化させ、直径約4センチ、厚さ約0・1ミリの薄いシート状に加工。心筋細胞は自ら動く性質があり、一定のリズムで強く拍動する様子は2025年大阪・関西万博で展示された。

 これまでの研究によると、…

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