なぜ市民は、批判が噴出したリーダーの続投を選んだのか。1月の前橋市長選。既婚の男性市職員(当時)とラブホテルを訪れた問題で辞職に追い込まれた小川晶氏(43)が再選された。不祥事や立場の違う相手に対する過剰な苦情や中傷が後を絶たない時代だけに、考えさせられた。
問題は昨年9月に発覚した。小川氏は臨時記者会見を開き、ホテルを訪れた目的を「相談や打ち合わせ」と説明。「男女の関係はないが、誤解を招いた」と謝罪した。
この1年余、女性問題や学歴詐称疑惑で大阪府岸和田市長や静岡県伊東市長が相次いで不信任決議を受け、首長の不祥事への嫌気は強かった。前橋市役所には1万件超の電話が殺到。私は市への情報公開請求で、9月26日~10月10日にかかってきた電話3653件の要旨を入手、分析した。「辞任すべきだ」など批判的な意見が7割強を占め、市外からの発信もあった。
この記事は有料記事です。
残り1538文字(全文1914文字)