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歌舞伎 歌舞伎座「三月大歌舞伎」 松緑の和尚に大きさ=評・小玉祥子

 昼の「加賀見山再(ごにちの)岩藤」(加賀山直三補綴(ほてつ))は「鏡山旧(こきょうの)錦絵」の後日談のお家騒動物。岩藤の霊と鳥井又助が巳之助、二代目尾上が時蔵のAプロと、同じく松緑と萬壽のBプロのダブルキャスト。

 時蔵は墓参姿が召使お初のころの初々しさを思わせ、岩藤の霊に草履打ちをされても品位が崩れない現在との差異に境遇の変化を感じさせた。萬壽は芯の強さと花園姫(男寅)を守る決意がうかがえる。岩藤は巳之助に御殿女中らしい風情が、松緑はおおらかな強さがある。

 見応えあるのは「鳥井又助内切腹」。過って梅の方(新悟)を殺害した又助は真相を知って弟の志賀市(種太郎)が琴を奏でる横で自害。巳之助は弟妹の志賀市とおつゆ(莟玉)への情愛を繊細に描き、松緑は主人・求女(萬太郎)への忠誠心を示した。種太郎の琴と唄が悲しみをかき立てた。又五郎の帯刀に思慮深さがうかがえ、萬太郎に若侍の清新さ。芝翫の望月弾正が大敵らしい手ごわさ、扇雀のお柳の方がしたたかさを出した。七代目…

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