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地震学の現在

日本列島に近年張り巡らされた観測網により、新たな知見が蓄積されつつあります。地震予測研究の最前線に迫ります

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政府「公式」地震予測の転換期 高度化のカギは地殻変動データ

主要活断層の長期評価
主要活断層の長期評価

 「M6以上の地震が1カ月以内に○○で起きる」「的中率90%、○○大名誉教授が監修」。根拠がよく分からない地震予知情報をSNSや週刊誌で見ない日はない。

 一方で、政府は公式の地震予測である「長期評価」を20年以上前から公表してきた。この長期評価が高度化に向け現在、大きく変わろうとしている。

 長期評価は、主要な活断層で発生する地震や、南海トラフなどの海溝型地震について、地震の規模や一定期間内に発生する確率を予測するものだ。発生確率をランク分けしており、自治体のハザードマップや耐震基準の指標にもなっている。

 1995年の阪神大震災を受けて設置された、地震調査研究推進本部(地震本部)が長期評価を行ってきた。阪神大震災は、地震学者にはよく知られた活断層で起こったが、科学的知見が防災に生かされなかったことが教訓とされたからだ。

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