特集

つながる毎日新聞

「つながる毎日新聞」は記者に取材してほしいテーマや疑問、情報をお寄せいただく 窓口です。専用のフォームとLINE公式アカウントを用意しています。郵便でも構いません。内容によっては記者がご連絡を差し上げます。情報提供者の秘密は必ずお守りします。すべてのご要望にお応えはできませんが、その場合も必ず目を通し、今後の記事作成に生かしてまいります。

特集一覧

裁判Plus 司法のリアル

「私の味方は生成AI」 長男の父は誰? シングルマザーが求めた認知

リカさんが大阪家裁に提出した強制認知の調停申立書の写し=2026年3月12日午後2時55分、島田信幸撮影(画像の一部を加工しています)
リカさんが大阪家裁に提出した強制認知の調停申立書の写し=2026年3月12日午後2時55分、島田信幸撮影(画像の一部を加工しています)

 「私が死んだら、この子はどうなるのだろう」

 シングルマザーのリカさん(51)=仮名=は高校2年の長男(17)の将来を考え続けてきた。

 父親から認知はなく、養育費は受け取っていない。長男には軽度の発達障害がある。

 リカさんは強制的な認知を求める訴えを裁判所に起こした。

 頼ったのは弁護士ではない。無料の生成AI(人工知能)だ。

 全2回の前編です
 後編「この認知は『勝ち筋』生成AIが示した回答」

長男の父親は誰?

 関東地方に住むリカさんが妊娠に気づいたのは2008年夏のことだ。当時、交際相手とは遠距離恋愛をしていた。

 生まれてきた子どもは男の子。母子ともに健康な出産に交際相手は喜んだ。

 相手は仕事の都合ですぐには一緒に暮らせなかったが、クリスマスや長男の誕生日にプレゼントを欠かさなかった。結婚を視野に入れた関係だった。

 ただ、長男が成長するに連れ、気になることがあった。顔立ちが交際相手にあまり似ていないことだ。DNA型鑑定を提案された。

 「生物学上の父親である可能性は0%」

 結果は交際相手が父親ではないことを示していた。

 「自分の子どもではないのか」

 当然、交際相手は結婚に後ろ向きになった。同時にリカさんは記憶に蓋(ふた)をした出来事と向き合わざるを得なくなる。

記憶に蓋をしたあの日

 出産の約10カ月前、交際相手と一緒に大阪に旅行に出かけた。その際、交際相手の友人男性を交えて食事をした。

 友人男性からはアルコール度数の高い酒を勧められ、リカさんは泥酔状態となった。

 トイレに入った時だ。後を追うように友人男性も入ってきた。そこで同意のない性行為を受けた。あまりのショックに交際相手に被害を打ち明けられなかった。

 出産…

この記事は有料記事です。

残り1250文字(全文1964文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者

アクセスランキング

1時間
24時間
SNS

スポニチのアクセスランキング

1時間
24時間
1カ月