「私の味方は生成AI」 長男の父は誰? シングルマザーが求めた認知
「私が死んだら、この子はどうなるのだろう」
シングルマザーのリカさん(51)=仮名=は高校2年の長男(17)の将来を考え続けてきた。
父親から認知はなく、養育費は受け取っていない。長男には軽度の発達障害がある。
リカさんは強制的な認知を求める訴えを裁判所に起こした。
頼ったのは弁護士ではない。無料の生成AI(人工知能)だ。
全2回の前編です
後編「この認知は『勝ち筋』生成AIが示した回答」
長男の父親は誰?
関東地方に住むリカさんが妊娠に気づいたのは2008年夏のことだ。当時、交際相手とは遠距離恋愛をしていた。
生まれてきた子どもは男の子。母子ともに健康な出産に交際相手は喜んだ。
相手は仕事の都合ですぐには一緒に暮らせなかったが、クリスマスや長男の誕生日にプレゼントを欠かさなかった。結婚を視野に入れた関係だった。
ただ、長男が成長するに連れ、気になることがあった。顔立ちが交際相手にあまり似ていないことだ。DNA型鑑定を提案された。
「生物学上の父親である可能性は0%」
結果は交際相手が父親ではないことを示していた。
「自分の子どもではないのか」
当然、交際相手は結婚に後ろ向きになった。同時にリカさんは記憶に蓋(ふた)をした出来事と向き合わざるを得なくなる。
記憶に蓋をしたあの日
出産の約10カ月前、交際相手と一緒に大阪に旅行に出かけた。その際、交際相手の友人男性を交えて食事をした。
友人男性からはアルコール度数の高い酒を勧められ、リカさんは泥酔状態となった。
トイレに入った時だ。後を追うように友人男性も入ってきた。そこで同意のない性行為を受けた。あまりのショックに交際相手に被害を打ち明けられなかった。
出産…
この記事は有料記事です。
残り1250文字(全文1964文字)