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日本の金利が上昇傾向にあります。人々の暮らしやビジネス、日本の将来にどんな影響を及ぼすのでしょうか。

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「利上げシナリオ残った」 日銀が市場ににじませたメッセージ

金融政策決定会合後に記者会見する日銀の植田和男総裁=東京都中央区で2026年3月19日午後3時37分、後藤由耶撮影
金融政策決定会合後に記者会見する日銀の植田和男総裁=東京都中央区で2026年3月19日午後3時37分、後藤由耶撮影

 日米の中央銀行が18、19日に、相次いで政策金利の据え置きを決めた。イラン情勢の緊迫化に伴う原油高騰で、日米とも物価高(インフレ)と景気悪化の二つのリスクに直面している。今後どちらのリスクへの対応に軸足を置こうとしているのか。

円安食い止めに成功

 「中東情勢の物価への影響について、かなり議論になり、『上方リスクを重視したい』と言う人と、『下方リスクを(重視したい)』と言う人に分かれた。ただ、微妙に前者の方が人数としては多かったという印象だ」

 日銀の植田和男総裁は19日の記者会見でこう説明。イラン情勢の緊迫化を原因とする「物価高(インフレ)」と「景気悪化」の二つのリスクでは、前者を重視する政策委員の方が多かったとの見解を示した。影響力が大きい自身の考えについては「一概には言えない」と曖昧にしつつ、全体としてはインフレリスクへの警戒の方が強いとのメッセージをにじませた。

 インフレリスクへの対応を優先するなら、理屈の上で、日銀は早期に追加利上げを検討することになる。

 市場では「イラン情勢が…

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