「立憲と公明がバラバラでは勝てぬ」中北教授が提唱する連携の形
「中道勢力の結集」を掲げて結党した中道改革連合は、なぜ衆院選で惨敗したのか。今後どうすれば再生できるのか。「自公政権とは何か」などの著書がある中北浩爾・中央大教授に聞いた。【聞き手・野間口陽】
中道改革連合が結成された舞台裏と今後の展望を検証します。全5回の第4回。26日まで連日午前6時に公開予定です
第1回・「この機会しか…」突き進んだ野田・斉藤両氏 中道結党の舞台裏
第2回・連立離脱「大義はあるのか」 公明の幹部会合で響いた怒号と涙
第3回・「連立野党という形でもいい」 中道惨敗でしぼむ3党合流の機運
自民が本質的に安定したわけではない
――選挙結果を見ると、中道の結成は失敗に終わりました。
◆現行の選挙制度で自民党が大勝したパターンは三つあります。
①首相の人気があり、与党もしっかり固まっていた小泉純一郎政権②首相の人気はそれほどないが、与党でがっちり組み、野党がバラバラだった第2次安倍晋三政権③自公関係はついえたが、野党がバラバラで首相の人気がある高市早苗政権――の三つです。
今回の選挙は野党の負け方が激しいが、自民が本質的に安定したとは思いません。首相の人気頼みで、党の組織力も低下しているからです。
公明党の政策的立場は元々旧民主党に近いですが、限られた時間での新党結成は「野合」とのイメージを生み、「選挙互助会」のために立憲民主党が基本政策を捨てたと世間には見えたのでしょう。
――立憲、公明ともに、そのまま単独で衆院選を戦っても苦しい状況だったかもしれません。
◆公明の方が選択肢は多くありました。一方、立憲は単独で戦っても大幅に議席を減らす可能性があり、野田佳彦氏は起死回生のために、公明と一緒にやるしかないと判断したのでしょう。
ですが中道は、共同代表の人選や政策の打ち出し方などで技術的な反省点がありました。立憲は公明という「外圧」に頼らず、もっと早く基本政策を変えておくべきでした。
役割分担で戦術の最適化を
――新党結成の効果はあったのでし…
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