連載

火論

社会部、ワシントン・エルサレム特派員などを歴任した大治朋子専門記者によるコラム。

連載一覧

火論

過熱する戦争ギャンブル=大治朋子

米東部ニューヨークに拠点を置くデジタル上の大手予測市場「ポリマーケット」のサイト。仮想通貨(暗号資産)を使った匿名の賭博が人気だ=2026年3月23日、大治朋子撮影
米東部ニューヨークに拠点を置くデジタル上の大手予測市場「ポリマーケット」のサイト。仮想通貨(暗号資産)を使った匿名の賭博が人気だ=2026年3月23日、大治朋子撮影

 <ka-ron>

 「トランプ米大統領は中国をいつ訪問するのか?」「次のアカデミー賞をとる作品は?」

 古今東西、未来の出来事は賭けごとにされてきた。昨今のデジタル社会においては仮想通貨(暗号資産)を使った匿名の賭博が人気だという。中でも目を引くのが「戦争ギャンブル」の過熱ぶりだ。

 イスラエル国防省などが先日摘発した事件はその一端を明らかにした。同省は2月12日、イスラエル軍の予備役兵らが職務上知り得た軍事機密情報を悪用して賭博をしたと発表。事態を「重く受け止めている」とした。

 賭博の舞台となったのは米東部ニューヨークに拠点を置くデジタル上の大手予測市場「ポリマーケット」。仕組みはシンプルだ。誰かが未来の出来事について「予測」を立て、人々がそれに「はい」か「いいえ」で賭ける。予測が極端に分かれれば「大穴」になるかもしれないが、拮抗(きっこう)すればもうけは少ない。仮想空間の「ギャンブルサイト」として知られるが、同社はあくまでも「予測市場」と呼んでいる。

この記事は有料記事です。

残り599文字(全文1030文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

この記事の筆者

アクセスランキング

1時間
24時間
SNS

スポニチのアクセスランキング

1時間
24時間
1カ月