「欧米の援助削減で医療危機」 国境なき医師団会長が語る現場

取材に応じる、国際NGO「国境なき医師団インターナショナル」のジャビド・アブデルモネイム会長=東京都新宿区で2026年3月19日、新宮巳美撮影
取材に応じる、国際NGO「国境なき医師団インターナショナル」のジャビド・アブデルモネイム会長=東京都新宿区で2026年3月19日、新宮巳美撮影

 世界各地で紛争が絶えない。ウクライナやスーダン、ガザに続き、2月には米・イスラエル軍がイランを攻撃して中東全体を巻き込んだ混乱が懸念されている。紛争地で医療活動を行う国際NGO「国境なき医師団(MSF)インターナショナル」のジャビド・アブデルモネイム会長に、各地での課題や、「自国第一」で先進国が援助を減らしている現状について聞いた。【聞き手・平野光芳】

イラン戦闘開始の影響

 ――イランの紛争でMSFの活動に影響が出ていますか?

 ◆イランでは主に移民や難民、特にアフガニスタン出身者を対象に、三つの診療所を運営してきました。戦闘開始後、一時閉鎖しましたが、現在は二つが再開しています。紛争前からあった「通常の医療ニーズ」は、紛争が始まっても消えるわけではありません。

 今後、紛争により…

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