どうする?旗当番 PTA負担で担い手不足 見えてきた新たな形
子どもたちの通学の安全をどう守るか。主に小学生の登下校を保護者が見守る「旗当番」といった活動は、PTAが中心となって行われることが多い。ところが、近年は共働き世帯の増加で保護者の参加が難しく、地域ボランティアも高齢化などで減少。担い手不足が課題となる中でできる対策や取り組みとは――。
強制廃止、アプリ導入でも…
東京都江戸川区立一之江小学校のPTAは2024年度にボランティア制に移行し、強制的に当番を割り当てていた「旗持ち活動」を自由参加とした。
25年度に会長に就任した浦部哲さん(39)はシステムエンジニアのスキルを生かして、旗持ちの参加者を管理するアプリを無償で開発。「できる人ができる時に」見守る仕組みを作り上げた。
従来はPTA役員が当番表やデータを管理していたが、その負担も大きかった。浦部さんは「そもそも入退会が自由のPTAの活動に強制があってはいけない」と話す。自由参加としつつも見守りを継続するのは、通学方法に大きな変化があったからだ。
24年度から校舎建て替え工事に伴い、同校から約2キロ離れた仮校舎へ全児童がバス通学することになった。徒歩での集団登校から一変。児童は自宅から指定のバス停へ向かうことになり、浦部さんは「バス停付近は車の交通量も多く、より見守る必要があると感じた」という。
浦部さんが開発したアプリはシンプルな作りが特長。スマートフォンに日時と見守り場所が表示され、保護者が自由に選んでタップすると「○」が示され、誰もいない場合は「空き」のまま。いつ、どこが足りないのか一目でわかる。アプリ自体は好評で、他の団体から問い合わせもあるという。
連載「何のため?PTA」。次回はこちら「『教員も大変』 PTA業務で忙殺、加入めぐり訴訟も 進まぬ見直し」
それでも、浦部さんは参加者の少なさに頭を悩ませる。25年度は約300世帯のうち、アプリを取得したのは半数に満たず、2学期…
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