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選抜高校野球2026 春のセンバツ甲子園

第98回選抜高校野球大会(センバツ)の試合日程、組み合わせ表、全試合ワンプレー速報、投打成績など掲載。全出場校別ニュースも。

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「能登に活躍する姿届けたい」 智弁学園・番匠が臨んだセンバツ

【大阪桐蔭-智弁学園】七回表のピンチにマウンドへ伝令として向かう智弁学園の番匠泰雅選手=阪神甲子園球場で2026年3月31日、玉城達郎撮影
【大阪桐蔭-智弁学園】七回表のピンチにマウンドへ伝令として向かう智弁学園の番匠泰雅選手=阪神甲子園球場で2026年3月31日、玉城達郎撮影

 第98回選抜高校野球大会決勝は31日、4年ぶりの近畿勢同士の対戦となり、大阪桐蔭の5回目の優勝で幕を閉じた。両校の選手たちは、地元の人たちや両親、支えてくれた人に感謝の気持ちを持って懸命にプレーした。

変わり果てたふるさと

 「支えてくれた家族や応援してくれている地元の人に活躍する姿を届けたい」――。第98回選抜高校野球大会で準優勝した智弁学園(奈良)の番匠(ばんじょう)泰雅選手(3年)は石川県珠洲市出身。入学直前の2024年1月に能登半島地震で被災した。復興途上のふるさとに思いをはせながら、センバツに臨んだ。

 24年1月1日、午後4時10分。家族4人でテレビを見ながら和んでいた。夜に、同じ地区内に住む父方の祖父母宅に集まろうという話になっていた。

 その時「どどん」と、爆発したかのような音とともに激しい揺れに見舞われた。数分前に震度5強の地震が起きていたこともあり、すぐに外に飛び出した。津波の恐れもあったため、高台へ避難した。

 一瞬の揺れで多くのものが失われた。慣れ親しんだ祖父母宅は隣の建物の倒壊に巻き込まれて大規模半壊した。自宅は壁がひび割れるなどの被害に見舞われた。

 祖父母も含め、家族全員は無事だった。だが建物の倒壊などで変わり果てたふるさとを目の当たりにし、「どこがどこかわからなくなり、ただたださみしい気持ちになった」。地震直後は停電や断水が続き、余震による2次被害なども考え、車中での避難生活を余儀なくされた。

 番匠選手は当時、金沢市にある硬式野球チームに所属していた。平日は地元・珠洲市で生活し、週末は約110キロ離れた金沢市で野球に励んでいたが、地震後は難しくなった。地震から約1週間後には珠洲市を離れ、金沢市内にある母方の祖父母宅へ避難した。その後は「行ける時は練習に行くようにしていた」が、その裏には思い悩む日々があった。

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