戦火に揺れた冬季パラリンピック 「平和の祭典」どう実現?
毎日新聞
2026/4/3 14:00(最終更新 4/3 14:00)
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選手間の分断目立つ大会に
下河辺果歩(運動部)
3月6~15日にイタリアで開催されたミラノ・コルティナ冬季パラリンピックは、戦火に揺れた祭典となった。4年前の前回大会直前から続くロシアによるウクライナ侵攻の終結は見えないまま。さらに今大会開幕前、米国とイスラエルのイラン攻撃も始まり、安全に渡航できないイラン選手団は参加を見送った。
パラは選手同士の国籍を超えた仲間意識がオリンピック以上に強いとされる。大会前、関係者の中では「戦争で対立する国同士の選手であっても、レース後にたたえ合う姿がみられるのでは」との予想もあった。
発端はIPCの決定
しかし、そのような光景は見られず、分断が目立つ大会だった。
発端となったのが、国際パラリンピック委員会(IPC)の決定だ。もともと、IPCはロシアと同盟国のベラルーシを資格停止としていたが、2025年9月の総会で、その処分の解除を決めた。国旗や国歌の使用が可能な形で出場できるようになり、最終的にロシアから6人、ベラルーシから4人の選手が参加した。
パラに先立って開かれたミラノ五輪で、ロシアとベラルーシは国旗・国歌を使用できない「個人の中立選手」としての出場だった。五輪に比べIPCの判断は「ロシア寄り」に映り、反発したウクライナは開会式のボイコットを表明。欧州の一部も同調し、計7カ国が「政治的理由」で開会式を欠席する異例の事態となった。
「侵略国の参加にショック」
大会中も国同士の溝は表面化した。
ノルディックスキー距離女子10キロクラシカル視覚障害の表彰式で、2位のチェコの選手が…
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