アフリカ中部ルワンダで約100万人が犠牲となった大虐殺から32年を迎え、ルワンダ大使館は7日、東京都渋谷区の国連大学で追悼式を開催した。世界各地で紛争が続くなか、参列者らはキャンドルを手に平和や共生への思いを新たにした。
ルワンダでは1990年以降、少数派ツチと多数派フツとの対立が激化。94年に当時の政府軍やフツ系過激派らがツチ系住民を襲撃し、わずか3カ月で80万~100万人が殺害された。国民の10人に1人が犠牲となり、20世紀最悪の大虐殺(ジェノサイド)の一つになった。
追悼式でマリー・クレール・ムカシネ駐日大使は「ルワンダは過去30年間で回復と再生の歩みを遂げてきた」と復興の成果を強調。一方で、分断や対立が激化する国際社会を念頭に「かつて分断を助長した力は、新たな形で再び現れる可能性がある。国際社会で団結、包摂、相互尊重の価値を強化することが不可欠」と呼びかけた。【田中韻】